外部記憶装置

増田貴久くんについていろいろ考えたり思ったり忘れたくなかったりすることを書いておくとこです。

NEVERLAND 東京 6月10日(2)

参加した3公演分の感想をすっとばして東京ドームのはなし。っつーてももう何日経ったのってね。
この日に入ったその時の気持ちを思い出しながら綴ります。全て私が感じたことであり、妄想、勘違いだと思って読んでください。気持ちが落ちるかもしれないのでそれがイヤな人は読まないで。
 
NEWSは、ステージは、演出は最高だった。それは最初に、大声で、何度でも言いたい。
 
この日は1階最後列のお席でした。席の後ろにすぐカーテンがあって、その向こうはもう通路なの。こういう席はじめてだったなぁ。こういう席だったので最後の曲では思い切り高くタオルを掲げさせていただきました。周囲でそれやってるの私だけだったけどね。
 
週刊誌やらなにやらでの心配事。
頼むから何も言ってくれるなと祈る気持ちでした。どこのだれのコンサートと比べてもここまで疑心暗鬼で入る公演ははじめてでした。お願いだから誰もコンサートを壊すなよと。
 
そうはいっても。
4人カッコイイなぁ!って思ったんだよ。EMMAで1列に並び、後ろにモノクロの映像からのロゴが出るところ。大人でセクシーで、洗練されてて最高じゃないですかNEWS。
 
NEVERLANDツアーの演出。セットもライトも曲と曲のつなぎも凝ってて洗練され考え込まれ、スムーズで場面展開も自然で、NEWSがここまで出来るんだこんなコンサート作れるんだっていうのは事務所内でも評価されてるんじゃないか、そうじゃなきゃ相当節穴だよ、断言するけど。
 
炎も水もスモークも流石のドーム規模でやっぱりNEWSは大きい箱が似合う。近いか遠いかじゃない、彼らが私たちにどれだけのものを観せてくれるか、私たちがどれだけその世界に入らせてもらって楽しめるか。近いか遠いかなんて関係ないよ。あれだけのオーラ放つ人を小さい会場に閉じ込めたくない。それはわたしが基本的に、ファンサが欲しいとか向こうがこっち見てくれるかに興味がないからかもね。そういう相互の関係だと思ってない。彼等は提供する、私はそれを見るためにチケットを買う。それだけのことだ。
 
増田くんはどことなくふわーっとしてた。所々で遠くを見るような、景色に心奪われているような。楽しそうで優しそうで、愛と感謝を固めて形作られてるようだった。髪もまるでよそいきのように大人しげに綺麗に整えられて、彼の中の優等生が優位だった。いたずらっ子でパワフルで手に負えないかんじが、あまりなかった。…ような気がする。
 
アリーナは彼にとって手の内であり、ドームがいまだ夢の場所だからだろうか。いつも彼にとって東京ドームは特別。
 
セトリ最後の曲は、私が入った福岡3公演〜宮城1公演〜静岡1公演まで、彼の歌に感じたのは焦燥だった。1歩も引かないながら次の1歩の歩幅が小さくてもどかしい、そんな風な焦燥。ま、大阪公演では笑顔だったし、私が勝手にそう妄想してるだけなんだけど。今年もドームは東京だけ、また2公演だけだった。ツアーとしては会場が増えて追加もあって動員数は多かっただろうけど。努力して努力して努力しても今年もここまでなのか。
福岡だってドームでやりたいんだと言ったんだよ?
 
NEWSという名に誇りがあるであろう彼が雑誌やネットに登場するNEWSの記事をどう思っていたんだろう。NEWSは白だと言った彼のなかで今もNEWSは白いだろうか。
 
‥白い、だろうね。あれだけ色々なことがあっても白いと言い続けた。彼の中のNEWSって文字は特別なんだろう。
 
コンサート自体はとても楽しくて、笑ったしときめいたし感動しました。たくさん笑ったしたくさんカッコイイ!!!ってなりました。それは本当。本当なの。
 
でもでもどこかで心配事を思い出す。ドームで増えた曲、ドームの大きさに合わせて曲をフルにし尺を伸ばす方法ではなく曲数を増やしたんだーと思って見てたのに、ふとある瞬間「この先のグループの未来が見えないから、今、演れるだけの曲を詰め込んでいるのか‥?」という疑念が過ぎり、過ぎったと共に血が引いた、恐ろしくなってしまった。
 
もちろんすぐ自分の不穏な考えを自分で否定する。夏の歌番組にエントリーされているではないか、これが終わりではないよ、って。
最悪のケースなんて極端すぎると自分を否定し、最後までコンサートを楽しんだんです。それはほんとう。とても楽しかった。でも心の底の澱を気にしながら見るコンサートなんか経験したことない。
 
6人での最後のドームでわたしは何も感じずほんとに楽しく過ごしたんだよ。のほほんと。でもその後がなかった。あの時のトラウマなのかな。see youと終わったテゴマスの青春は時間が止まったままだ。あのテゴマスの青春のオーラスでは、一体次に会えるのはいつだろう何年かは止まるんだと予想しました。ここまでとは思わなかったけど。
 
u r not aloneを歌うためにステージに戻ってきた彼は天を仰ぎマイクを通さず虚空に向かって何度も叫んでいた。あの姿を思い出すといまだに泣きたくなる。あの人の敏感な感性が過去と現在とその間のすべての景色をとらえて、それがほとばしる。
 
歌は、声にならなかった。
 
かわりにメンバーが歌う。私たちが歌う。けれど彼の代わりはいないんだよ。彼が自分の人生を全部引き受けて、誰のせいにもせず、しっかり両足で立って、耐えて、磨いて、進んでいく。それしかない。
 
それを見ていることしかできない。
 
「力を貸してください」という挨拶は歌詞を引用したのだろうと思うけれど、彼の気持ちでもあるんだと思う。あの歌に、見ていて辛くなるほどの感情を乗せているのは、彼と近い歌だからだろう。
 
力を貸してください。
 
そう頼んでいる。そんな状況だ。
 
どうか、彼が好きで、でも辛くて辛くて彼からNEWSから離れようとしているひとが、どうか踏みとどまりますようにと思った。でもね、アイドルを見るのに辛い思いをするのは違うよね、とも思うんだよ。だから離れる気持ちもわかるんだけど。
 
私はずっと見てるからね。
 
あとで笑って振り返ることができるよう祈ります。全てが杞憂でありますように。