外部記憶装置

増田貴久くんについていろいろ考えたり思ったり忘れたくなかったりすることを書いておくとこです。

ストレンジ・フルーツ 初見感想

これから舞台行く人は読まないでネ。

増田君が、千葉に取り込まれないように、バランスを保って千秋楽を迎えられますように。そう祈ってしまうような「千葉」だった。そういう佇まいだった。

最初のシーンが、時系列で最後のシーン。
逆再生の映像が挟まれて
日付が戻る。
逆再生の映像が挟まれて
日付が戻る。

この繰り返しで話の冒頭まで来て終わるという仕掛け。

見ている芝居は時間が戻って行くけれど、見てるこちらは脳内で再構築して順再生している。その繰り返し、繰り返しがとても面白かった。
見てるものと、考えてる事が交錯する。時間が戻るたびに、頭でまた再構築して順再生する。

千葉が、少しずつ普通の、気の優しい男に戻って行く。


他のメンバーの平凡さと、カナのエキセントリックなアーティストとしての側面が、次第に際立っていく。千葉が、その彼女の才能を、どこかで妬ましく思っているのが解ってくる。

最後に(=最初に)仕掛けられた罠、呪い。

呪いに縛られて、最後あそこまでいくのかと、大急ぎで脳内で順再生している間に

カーテンコールがはじまってしまった。

ジャニーズのコが出ているアイドルの舞台ではなかったと思う。ピリピリした芝居だった。

増田君は凄かった。

私は彼のポテンシャルに疑いを持ってはいないけど、それを引き出せるような環境に居ないとも思ってたから。
かわいい男を演じる事(そういう役としても、まっすーという「役」にしても)に縛られている彼を、あるいは無意識に自らを縛っている彼を、早く解放したかった。
私は、彼自身が見て聴いて感じたものが彼というフィルターを通して出てくる、その表現を愛しているので、そこに制限を加えたくない。それがたとえ彼が愛する「アイドル」という仕事の制限であったとしても、そんなものは取っ払ってしまいたい。

ここまでやらせた演出家に出会えてよかった。
いままでと違う階段を数段上った感じの増田貴久は、触ると切れそうな、自分も相手も壊しそうな、暗く鋭く、脆い、千葉をよく表現してた。

やわらかい演技のところに、少し違うニュアンスが加わるともっと深みが出るかな。いやぁでも、十分でしょう。

以上が舞台としての感想。
以下はますだくん本体について。

絞った体だけどそれでも出演者の誰よりも肩幅があるの。
ジャケットの中のTシャツ、横に皺が入っていてその胸筋の張りを思ったり。
肩幅のある体にジャケット、タイトなパンツ。
少女漫画に出てきそうな風貌だった。すばらしくイケメンでした。

時間が戻り季節が戻りするので衣装がいくつか変わるのね。
最後のシーン、短い黒っぽいコートを着ていて、
短い黒いコートを着る男子すげえすきなので!
わーいわーい、と、思ってました。
 →コートじゃなかった。ジャケットだったただの…w コートに見えたんですよう最初は…。

夏のシーンでの白と黒のTシャツもよかったな…。スタイルがよくってさぁ…ほわほわ。