外部記憶装置

増田貴久くんについていろいろ考えたり思ったり忘れたくなかったりすることを書いておくとこです。

Only You 〜ぼくらのROMEO&JULIET〜

4年ぶりの増田くんの舞台、東京公演が終わってしまいましたね…。

 

今までの彼の舞台*1は、彼よりベテランな共演者さんや演出家さんに囲まれて経験を積む場としての意味合いがあったお仕事だったんだと思っています。その割合はもちろん舞台のたびに少なくなるのですが。 

「フレンド」から4年。今回のOnly Youは揺るぎない確かな経験に裏打ちされていて余裕があるなぁと初日から思いました。*2 歌とダンスという、彼の一番の得意分野で最高の武器がメインだということもあるでしょうけれどね。

今思うとフレンドまでは、彼の中での正解がどれか探り探りの部分があったかもしれないなって。今回は、全力のなかに余裕、遊びがある。その余裕の分だけ振り切れ具合が半端なく、アドリブも2回目からぶっこんで来てました。確か13日では共演者が増田くんのおもしろアドリブに引きずられてセリフちょっと飛んでたもんねw*3 アドリブかまされてビックリする方がフレンドまでの増田くんだったのに。

4年も舞台から離れていて、どこで成長したんだろうか?

 

とにかく呆気にとられるほど完璧でかっこよくてかわいくて、美声でキレキレで力強くて、魅力的で、って言うとそりゃそうでしょまっすーだもん、って思うかもだけど、なんでこちらが想定した素敵さを上回ってくるんですかね? いつも。

以下、ふせったーに書いた感想を羅列します。

 

お芝居と増田くん印象。

ロミオとジュリエットを演出のネタに、ジャニーズ楽曲で構成したソロコンかと思った。

Only youのまっすー。あれだ。水を得た魚のようだったんだよ。

見ていて現実とリンクして揺さぶられるシーン

自分はいぶし銀の脇役でロミオやるタイプではないと言っていた門田くんが後に正直に明かす。本当は思いきり歌いたかった。俺の歌を聞け、と。
…まじかーアテガキでこのセリフを言わせるのかーーー!と思いました。
セリフはちゃんと覚えてはおりませんで、そういうニュアンスのことを言っていました、ということでひとつよろしくですが。

増田くん自身は自分をどう思っているのか不明ですが、演出家さんがそのようなセリフを彼にあてがったことを深読みしてしまいそうになりながら、アテガキにちょっと否定的だった自分を反省しました。見ている人にそう思わせるよう石を投げ入れているのかな、なんてね、思っちゃいましたよね。

ここのシーンはふせったにもう1回書いてるのです…これ↓

リエのセリフ。門田くんに「これを機に花開くと思っていた」…とかなんとかいうくだりがあるじゃないですか。現実と劇中のこのシチュエーションは偶然なのか?と、息を呑みつつ見守ってしまうシーンでしたわ。
(なんであんな短いセリフちゃんと覚えてないかな私…。)

門田くんがぐずぐずと、自分は適役じゃないだの言い訳してて、遂にリエが我慢できず門田くんへの気持ちを吐露する。君の歌はすごいのに、君はこのサークルのピンチを救う存在になると思ってるのに、これが転機になると思ってるのに君はいつまで!…って怒る。
で、その後のシーンで門田くんは、リエの言う通りだった、この劇に出てくる人はみんな素直だけど自分は違ってたと。先頭に立つことから逃げてた、ほんとはみんなに歌をきいてもらいたかったんだと言うわけですわ。←ここは数日前にふせったーに書いたシーンです。

増田くん、特に若い頃はとても控えめで、自分の劇(雨森ですね)の宣伝で出してもらってるバラエティで一歩下がってしまい芸人さんたちに前に出てと背中押されるような人であったのよ。

この劇を機に花開くのだろうか?そうだといいな。
まさかそれを狙って作られているのだろうか。事務所は何を思って2年前の彼にこの仕事をもってきたのか。

増田くんそのものについて

何回もおんなじこといっててすみません…

まっすーの歌とダンスのスキルが、私が思うレベルをはるか超えた高みにあって唖然としました。ハリがあって深みがあるとろけるような甘い声。彼独特のニュアンスを金粉のようにまとわせて踊るその切れ味と華やかさ。
どうしていつも彼に圧倒されるんだろうね?
いつもその時点での最高を見せてくれてるはずで能力を隠してるわけではないのに、見るたびにいつも私の記憶の上を行く。

このひとの愛らしさはつるんとしたかわいいお顔、一般的には決してスタイルがいいとは言えない体躯から来ているのだろうけれど、その中にある能力がここまで高いってほんとに、言い方悪いけどほんと面白い…。このものすごく面白い存在を知らない人にこの舞台を届けたいのになああ!

4年も舞台から離れていたのにあのひとはその空白の期間に舞台を我が物にしておりましたんですか?それともフレンドの時の感覚をすぐ取り戻したの?でもフレンドのときより余裕があるよね…?
あるいは今回の演目は、彼の一番得意なフィールドだからかな。全力で演じて歌って踊っているけれどどこか余裕がある。ギリギリ精一杯背伸びの舞台ではなく、ただひたすら、今の彼の良さ、魅力、培った能力、感性、全て余すところなく出して、私たちファンはそれをそのまんま見て感じて、浴びておりました。
その余裕からか途中途中のお芝居部分でアドリブで笑わせ生き生きしていたんですよ。以前だったら回数重ねたあとに少しずつ探り探りのアドリブだったように思っていたのに。

私の大好きな舞台役者・増田貴久がおっきくなって帰ってきたんだねーーー嬉しいよー。

とにかくめちゃくちゃに歌が上手くてダンスも凄い。って増担なら知ってるでしょうけども、知ってるはずのまっすーをかなり上回るまっすーだよ。
演技も今までで一番余裕があってこなれてるし。
とにかくねー繰り返しになりますがほんとにめっちゃくちゃ歌が上手いんだよーなにあれー。お腹から出てるきちんとした発声の揺るぎない歌。 あれだけ踊って動いてて何でブレないの?音程も発声もブレない。ほぼほぼ出ずっぱりで、汗をまとって、息で胸が大きく動くのがわかって、それでもだよ。なんなの。いつからこうなの?
え?誰が声量ないって?冗談でも言うなもう本人でも言わないでね!笑

 私の席の脇の通路を増田くんが通った話。自分の思い出のためだけです。他人が読んで面白いものかどうかは疑問。
舞台のFC枠チケットが取れたのは雨森以来でした‥。あんまりどこの席であるかという話は避けるようにしてるのですが今回ばかりはご容赦を‥。
通路横の席。ある場面で背後のドアが開いて光が漏れたのを目の端でうっすら感じた、かと思うと青い服の大きい人が走り抜けて行きました。増田くん、肩幅と体の厚み‥衣装もあいまって、大きいひと。ドアからその通路を走り抜けC列とD列の間の通路へ。彼が通りすぎたL時型の軌跡に添って彼の香水の香りがそのL時型と辺の間を扇に埋めるように数秒広がった(ように感じた)のが印象的でした。フローラルベースの香りでした。
ちなみに。女性キャストたちも同じ通路を通るんですがやはりよい香りがしました。増田くん以外の男性キャストはそうでもなかったなぁ。増田くんほどの香水のかおりがする男性に抱きしめられてあの声で耳元で歌われたらどんな感じなんじゃろとおもた‥。

ところで。グローブ座公演は大体毎回そうだけどD列のひとは目の前で演技されてさ。あんなの即死よね? C列は後ろ振り返らなきゃならないからちょっと大変。

 そういえば私、雨森C列で見たよな…?見てた見てた。過去日記見たところ胸が厚いとか今とおんなじことしか思っていないな…。

 門田くんがシャツの下に着てるTシャツ、初日と翌日は違うもの、3日目マチネは初日と同じでした。自宅クローゼットから出してきたTシャツかなぁ?どちらも白地に黒のグラフィックでテイストは変わりません。

場面転換で袖にハケていく歩き方が増田貴久なんですよ歩く姿が超ド級にかっこいいあの増田くんなんですよ〜なんで歩いてるだけでかっこいいの〜。門田くんとしてハケる時は門田くんなのでまぁフツーなんですが!

 東京公演最終週にも1回入らせていただいたんですがその時も初日と同じTシャツでした。Tシャツさぁ…。

増田くんの身体。…。ロミオの衣装脱いで大学生に戻るところ。脱いでTシャツ1枚になるんだけどあのTシャツが汗でぐっしょりで身体に張り付いてて背筋が、背筋が、背筋が。背筋の張りがわかる…。肩から背中寄りを見る席だったのだけど、背筋が…!って思ってると胸筋の盛り上がりも見えて。いや、なんでこの角度で胸筋そんな見えるの!?って。その一瞬お芝居そっちのけでしたごめんなさい。

衣装脱いだ時に右袖が汗で腕に張り付いて肩にあがっちゃってるのをすっと左手でひっぱって直してた。その後、Tシャツの裾ちょっとひっぱってなおして、リエに振り向く。

Tシャツあんなに汗で濡れるのか。

リエ、あのぐっしょりのTシャツ着た門田とハグするのかーーーーー!(笑) 

汗の話…。 

門田くん、汗がすごい話。先日も書きましたがロミオの衣装脱いで門田に戻るシーン、Tシャツぐっしょりでそれでリエとハグするんですよね。仮死状態のジュリエットを上から覗き込んでてもぽたぽたと汗がジュリエットに落ちる。
顔の、というかまぶたの汗をぱっとぬぐったその手でジュリエットの手を取ったりね。

という報告?
だからなにというのではないのですが。

増田くんだけ汗がすっごいよね、門田やってるときはハンカチ出して拭けるけど。出ずっぱりだしね。疲れるんだろうなぁ。

とにかく汗が。ずっと歌って踊ってハケてるときは早着替えだからね…。ロミオとして歌を歌っている時に目に汗が入るらしく時たま目をギュッと瞑るんですよ。で親指で唇付近を拭ってる時もありました。 合間合間に汗でそういう仕草をするんだけど歌パートがくるとばっと目が光ってオーラ放つの最高に素敵だった。あのオーラは経験と鍛錬から出てるよ。

門田くんはノボル(雨森)とかカルロス(ヘタレじゃないけど)の進化系でしょ、カズヤは千葉、徹(華麗なる〜)の系統。双方の表情が出てくるのが耕太、どれとも似ているようで似ていないのが喜さん、で、今まで見たことのないのがロミオ。
久しぶりの演技仕事が同時に2つ来て嬉しい悲鳴だし、ロミオっていう今まで一切見たことのないカッコイイ増田くんが見られてほんと、生きててよかったなぁ。

お芝居全体と門田とロミオについて

大変失礼ながら今まで「愚か者」という歌があんなにいい歌だと思っていませんでした‥。まるでロミオの慟哭が歌に乗って響き渡るようで、あの太い、奥深い声が耳から離れませんんん(泣)
彼はいつでも歌の場面設定を考え歌詞に気持ちを乗せて歌うひとで、それは私がはじめてみた時(「テゴマスのうた」)でさえすでにそうでした。あの時は日の光で芽吹くふたばがまるで彼の目の前にあるようだと思ったものですが(「僕らしく」)、今回の音楽劇という芝居の中で発揮される彼の歌は、明確なコンセプトを燃料にした彼の今の能力が静かな咆哮となったようで、このひと、ここまで歌えるのか、と圧倒されるものでした‥。ねえーどうしよー。あのひとすごいー(泣)。

 劇中劇での増田くんの台詞回しは、私が今まで見たことのない増田くんでした。ひたすらカッコイイセリフをきっちり120%かっこよくキメてて、ギャーーーーーー!うわーーー!ふわぁああぁどきゅーん(死)。みたいなやつよ!
ハタチそこそこの大学生(まっすーぜんぜんアリ、大学3年生にしかみえない)の門田くんが10代の血気盛んなロミオを演じているんですけど〜。
アイドルグループでいえば、どセンターよ。ロミオ、ひとつも1ミクロンも照れがなく(当たり前だよ演技だしロミオだし)からかうひともいなく(当たり前だよ芝居だしモンタギュー家だし)あの甘く低い声がキメッキメで滑舌よくはっきりとしっかりと、かっっっっっっっこいいセリフ吐くなんて正直!正直!想像して!いなかっ!た!です! いやーロミオだからそりゃそうなんだけどさー。
えーこの芝居電波にのせて全国にとどけようよー。歌もダンスもとんでもないけど、いまだかつて見たことのない完全にキメまくってる増田貴久みんなにみせなきゃもったいないよ〜〜。なんだよこれ〜。どこに隠してたんだよこんなかっこいいやつ〜。
私たちのみたい増田くんが大盛りで丼からあふれちゃってる素敵な作品作ってくださった佐渡さんに菓子折り送りたい‥。

C列とD列の間で演技する終盤。ジュリエットが死んだと知り(本当は仮死状態)ならば自分も死を覚悟しジュリエットの元に向かう、その、ステージを振り向いた時に前方を睨めつけるロミオの目の暗くギラリとする光。
「キャピュレットも神も知ったことか」っていうんでしたっけ? あのセリフの言い方もよかった。吐き捨てるように。
前方の舞台をその目で居抜きながらザッザッと大股で通路を通りステージに上がる。
それだけが自分の唯一の救いであるように思いつめた目で手の中の毒の瓶を見ている。ここから服毒の一連の演技が胸を打ちました。と、忘れたくないので書いておく。

で、私がストレンジフルーツで忘れたくなかった、ナイフを手にしゃがみ込んだ時の演技。その刃に見入って、ふと現実に戻って来るあの、狂気と現実の間を行き来する目を思い出しました。

 劇中劇の衣装がすばらしいよね。モンタギュー家はブルーデニム、キャピュレット家は赤のチェック。シルエットは中世風だけど素材と飾りが現代のものでおしゃれー。すきー。
それから振り付けが良い!!!ふつーにかっこええ!
NEWSの振り付け担当の方のあれは、私は基本的には嫌いではないんだけど(ふぁいてぃんまんの時はむしろ喜んだ)やっぱ無理があるなぁと思う部分もあったんだなぁ。と、改めて思っちゃった…。あれだけ激しく踊ってかつ歌えるのは振り付けのちからもあるのではなかろーか。いや、素人でなんもわからんのでぜんぜん違うかもだけど。

 結婚式でのじゃれあいが若いペアそのもので愛くるしくって、増田くん…おっと、ロミオの、彼女を見る表情がきゅるんきゅるんしていて本当にかわいいの。
門田くんたちが強調していた、若い10代、火がついて激しく萌えて燃え尽きて、命を落とすまでたった数日の2人のお話。門田くんとリエの恋愛は現代大学生の日常の延長でハグしたりほっぺにチュしたりはあってもどちらかというと軽いノリだけど、劇中劇のロミオとジュリエットは悲恋ですからね…熱い、熱い。…恋に落ちるまで名家の御曹司で向かうところ敵なしみたいな若い集団のトップで肩で風切って歩く不遜な雰囲気で、別の女を落としに行ってるのにね。ああ10代なんだっていう若さの表現だったなー。それに見事にハマってるんだわー。
そしてその熱さを全く持ち合わせていない現代っ子門田くんなー。
お芝居面白かったなぁ。

以下2つは最終週にはいった時の感想。

リアフェの舌打ちのとこ、いつから手の甲に口くっつけて音出してるの? 私が前に入った時は真正面見て口歪ませてチッってやってたよ。

 舞踏会シーン。ジュリエットを見つける前はロミオはいろんなオンナノコにいい顔してんだよね。ジュリエット見つける何拍か前、舞台下手ソデに向けて小さく手をふってた。あそこにも誰かオンナノコがいるんだなって感じに。
そういう小さい演技を発見するの好き。

ふせったーまとめるだけで長文になってしまった。1曲1曲のお話もしたいのですが。また今度できたらします(といってしないパターン多いけど)

 

ああ、この人はここまで出来ちゃう人なんだ、歌とダンスと演技、ステージ上で一番光りを放つ存在。これがジャニーズである、これをジャニーズは育てたのだ、って舞台だったのかなと、じゃにヲタともにゅすヲタとも言えない、ますヲタの私は思いますが、ジャニーズに詳しい方々にとってはどうだったのでしょうか?

 

最後に…繰り返しになりますが、まさかどセンターでめちゃくちゃ主人公としてカッコつけて踊り歌う姿が見られるとは思わなかった企画制作脚本演出のみなさん本当にありがとう…!という感謝の気持ちでいっぱいです!

 

*1:私が見たのは雨森以降です。まちマスのときは彼の存在に気がついていませんでした。

*2:なんと初日に入らせていただきました。初日なんてはじめてのことですありがたい…。

*3:13日にも入らせていただいておりました。これ自分で当てたんですよー私の名義って生きてたんだなぁ!舞台で当たったの雨森以来ですよ?w