ずぶ濡れで立ってるひとのこと
ここ数日で思ってることです。
増田くんのことは心配してないの。NEWSやテゴマスのことは心配していてもね。それはまたちょっと違うことだから。
彼は私が想像できる範疇に収まる男ではないの。あれだけキャリアが長くあれだけ多彩な声で美しい歌を歌い、リズムを飲み込んだようにダンスできるひと。アイデアが湧き出でる頭脳と感性を持ち、おそろしいまでの拘りと集中力で細部まで凝りに凝った意味のある衣装を創りステージ構成が「見えている」ひと。
このプロに対して私ごときが心配するなんてそんなおこがましい。
画家に対して「このひと次ちゃんと絵をかけるかな」なんて心配しないでしょ? 私は彼の描く「絵」をただわくわく楽しみにしている顧客です。
彼の問題が存在しているとしてもそれは私の問題ではない。ここは切り分けないといけない。私は他人だ。まして、ただのファンだ。私はただ見ていることしかできない。
ずっと見てるよ。挑戦し、闘う姿を。見ていることで、彼が生きて、彼が生きてることで、私が見続けられるのなら。(観念的な意味の「生」ね)
EPCOTIA宮城、日曜公演に行ってきました。その話はまた今度書ければと思いますが、驚きの内容でした。今までで一番スケジュールがハードなツアーだから省エネの構成にするのかと思いきや、真逆。全員30代なのに一番キツい。登山家が新しい峰に挑戦するかのよう。守りには入らない、安牌は捨てる。超攻撃的。攻撃そこ最大の防御ばりに、リスク取ってでも勝つため思考し走り瞬時にひらめいたアイデアでボールを出すレジスタかあんたは(何の話)。(前に増田くんをモウリーニョに例えたてごしさんですが私は今全盛期のアンドレアピルロに例えています。)
舐められてるなって思うことは多々あった。人当たりがいいから何言ってもいいと思ってるのかな。
私は彼の口から、歌詞であっても「見くびるな」って言葉が発せられてよかったなと思ってる。
シゲのライナーノーツ。読んだ?まっすー、読んだよね。シゲに催促してた。シゲはずっとプライベートのカッコいいまっすーを知っていて、まっすーはずっとプライベートのシゲがカッコいいって言ってた。5〜6年前シゲはまっすーのこと、ほんとはかっこいいのに、って言ってた。
増田くんは頑なにファンの見ている像をなるべく守って、それでも自分の成長とともに齟齬が生じそうになった26歳から、大人だといったり、今まで貼られてきたレッテルを否定したり訂正したりしてきて、少しずつゆるやかに見せ方を変えてきた、そっと、気をつけて。
それでも、離れる人はいる。
彼が変わらなくても、変わっても(変わってないけど!)、離れる人はその人の理由で離れるの。増田くんに原因をかぶせていくひともいるけど、それは、離れるひと本人がそうしただけの話。興味が薄れたとか、思ったのと違ったとか、環境が変わったとか、さまざまな個人的な理由で。
タンザニアに行った時、わざわざファンを心配するメールをくれた。そこまで気にするタレントっているんだろうかと思った。それほど彼はファンから見える像を守ることに徹してきた。
それにさ、童顔だから。
年齢とお顔が合わないから、良くも悪くも、そこは影響するんだろうなと。
だから30になったら、あまりおひげ隠さなくなって、もっと素のカッコよさを出してくるのかなって思ってたよ。それがずっと楽しみだったの、わたし。
まさか、thunderなんてソロでドストレートに表現してくるとは思ってなかったけど。
これが、彼の言ういまの、カッコよさよ。
装わない。
剥き出しの。
問題作。
なんて素敵なひとだろ!
みんな知ってたでしょ?彼が一歩も引かない男だって。努力してる姿なんてみせない、いつのまにかあれだけデザインできてあれだけ歌えて、ラップだって絶対練習してんのよ。
それを言わないの、そういう美意識。そういう負けん気の強さ。激しさ。
激しさを覆い隠せるほど強いのよね。
ほんとはずぶ濡れで嵐に立ち尽くして、ふとどうしようもなく感情が、稲妻のようにほとばしっているとしても。
と、最近増田くんに思ってることを書いたけど「ちげぇよ」ってことだったら御連絡ください、増田様。(おい)
あくまでもわたしはそう思ってるだけ。ほんとのことはわからない。彼はわたしの知り合いではない、知らないひとなんだよ。
敬意を持っていたいです。ファンこそ。