外部記憶装置

増田貴久くんについていろいろ考えたり思ったり忘れたくなかったりすることを書いておくとこです。

フレンド 喜さんと増田君

喜さんと中さんのキャストをひっくりかえしてやってみても面白いだろうなと思って最初は見ていました。今でも少しそう思ってます。ってね、単に増田君の演技がもっと見たいってだけね。うん。遠藤要さんが喜さんやったら全然違うだろうなぁという興味もね。

増田君が喜さんではなく中也をやっていたら前作ストレンジ・フルーツの千葉と同じ系統になるのかな、とも思っていましたが、実際芝居を見てみるとこれはちょっと違っていて、喜さんと千葉はちょっとかぶるんですよね。天才ではないという部分で。

喜さんは、中也はもとより、小林さんにも敵わない。中也を制御できるのは小林さんなんですわ。喜さんはあんなに中也に寄り添って考えているけど小林さん出てきたら解決しちゃう。白痴群第六号出版に関する決裂で、泰子は小林が居ればと言うし、詩集の出版は小林の登場でまわるようになり、小林には中也は暖めていたらしい詩集のタイトル候補を言う。喜さんはそれは知らなかった。中也と小林のみ違うステージに居る。喜さんは、喜さんたちは芸術家には敵わないとどこかで思っている。

小林さんに敵わない。そしてそれは喜さんは良く解ってる、自分の立場と出来る事と文学と喜さんへの愛情を良く解ってる、小林さんのことを尊敬してる。でも、複雑な気持ちを一瞬見せる泥酔シーン。

ところで。

BESTSTAGE11月号読み返してました。

これは今のところ僕個人の解釈ですけど、中さんは安原のことを"俺の親友だ!"って口にするけど、安原のほうは、口に出して言わない男のような気がする。あくまでもイメージですけどね。僕も、そういうの"照れくさい"っておもってしまうほうなんで(笑)。…なのに酔っぱらった中さんを背負って帰る。そんな安原が僕は好きですよ 。

観た後からインタビュー読むとまた面白い。

それから以下パンフレットから。パンフレットまだ読み込んでないんですけど。版木を捨てられた安原のことから

本当にやりたくて目指しているものがあっても、絶対にムリということはあるし、そういう部分にはすごく共感できるというか…、潔くやめるくらいの衝撃だったということですよね。ただ僕の場合、今の"冒険の旅"をやめることはないと思います。

もともと表現することが好きなんだろうと思います。 歌も好きだしダンスも好きだし、オシャレをするのも好きだし、何かを作るのが好きなんです。もちろん作っている段階には迷いもあるし、「大変だな」と思う事もありますが、でも作品が出来上がったときの喜びはそんな苦労や迷いなんて全部吹き飛ぶくらいすごく大きなものだから、その繰り返しが楽しいんですよね。

 表現するひと、増田貴久。

このひとは喜さんのように優しいけれど本体はアーティスト。

このブログのどこかに(あるいは別の場所に)書いたかもしれないけれど、私は彼が感じた事思った事全ての経験や考え方や何もかもが彼の中に一旦入って吐き出されるその表現が大好きなの。*1

 あとここ10周年について少しだけ追加ね。 - 外部記憶装置にも書いたけど「芸術家の作品を見たくて共同出資に参加するワタシ」というイメージで居ます。例えていうならば中也の詩集を読みたくて予約(出資)しちゃうような感じですよ。

どんどん花開いていって彼の世界が広がっていてほんとうに嬉しい。ずっとずっと見ていたいです君のこと。

*1:「言葉も歌もダンスも演技も。彼が経験したり思ったり感じた嬉しい事や悔しい事や感動やなにやらを、彼がいっかいゴックンって飲んで、そこから吐き出される表現を本当に愛してるから!」ってRemedy - 外部記憶装置 で言ってたw