外部記憶装置

増田貴久くんについていろいろ考えたり思ったり忘れたくなかったりすることを書いておくとこです。

フレンド 9月29日

忘れたくない事を当日のうちに書いておく。夜中なので、そして明日もシゴトだし、明日も観に行くからほんのちょっとね。当日券キャンセルで入りました。

 

見ながらこんなことを思った。

冒頭、増田くん登場したときの気持ちは、ああ増田貴久だ、と思って、こういう表現が正しいかどうか解らないけれど少しガッカリした。知っている人だと思った。安原さんではなく。この気持ちは見ているうちにあっというまに変化していくのでご心配なく…。ほんとに冒頭だけの違和感。

出演者皆さんすごく上手い。遠藤要さん、中也とまるっきりちがうビジュアルなのに中也だった。飲めば人に絡んでいく様子は字で読み頭で解っていてもなかなか明確な絵は想像できていなかったのだけど、なるほどこういう感じに暴れたのか…と見ていて思った。

安原さんは「〜手紙」を読んだ時になんとなしに私の中で想像していた人と、この舞台の、増田君の安原が、違っていた。その差異から最初違和感を感じたのかもしれない。そもそも安原さんという人がどういう人なのかは、あまり解らないんだ。ただひたすら、中也のことが好きで、この才能を埋もれさせてはいけないという情熱がある、優しく、近くにいて、そして彼を見捨てない。尊敬していて、余計な口を出さない。私が「〜手紙」を思い出して並べた断片と舞台の安原はこうやってみたら同じじゃないか。

舞台はときおりコミカルな場面を含んでテンポよく進む。場面展開も説明のセリフも多い。それでも違和感なく、だれる事なく、観客を引き込んだまま時が進む。

この舞台の安原はおそろしくハンサムだ。キレイなお顔に優しい声、礼儀正しく出しゃばらず、誠実で、それから少し感情的。ひとに感情移入して号泣する。この感情的な部分が私の中の安原像になかった。とてもかわいらしく、きれいな目をした、優しい男だった。

この話は中也も主役。中也の力強さに圧倒される。

だがもう1人の主役、安原が詩を口にしたときの、あの美しさを、ひとつひとつの言葉言葉を愛おしく口から放つ、歌うような声!

この優しさゆえの存在感が凄かった。

確実に絶対に控えめなのに、光が彼の中にあるかのような輝きがあった。今日もっとも忘れたくないのはこの部分。こんなにきれいに詩を口にする人ははじめて見た。 このあたりで最初の違和感なんぞ木っ端みじんに吹っ飛んで、要はワタシの先入観の仕業だったんだと思い直した。

この劇はセリフが多い。出演者ほぼ早口で、特に主演の2人(といってしまおう)の捲し立てる沢山のセリフ。沢山の言葉が耳からこぼれていく感じ。私はそういうものがとても好きなので楽しかった。耳ですくいとって頭に残る言葉。川原で水をすくってきれいな小石を残すように、そのときひっかかった言葉と印象だけがのこる。それで舞台が加速する。

プロポーズ。文学を諦めるというくだり。 愛と友情と夢と。

文豪には叶わないと微笑みながら少し上を見る安原。中也が引きとめる。ああ引きとめるんだ。中也は安原に甘えてるんだ。いつまでもいつでも受け止めてくれる安原を引きとめる。だが安原のモラトリアムは終わる。中也は…。

ラブシーン素晴らしかったですね。切なくて優しくて。彼の胸、おっきいんだろうな。

佐津川さんがまたとても良くて、彼女じゃなかったらこの劇は成立しなかったのかもというぐらいでした。

 

なにかもっと話したいことがあるような気がするけど、もう寝ないといけないので。

 

全体の感想。クオリティの高い舞台でした。出演者全員が素晴らしかった。舞台装置もよく、これだけ時が変って行くのを1つの酒場だけで描き切る。途中くすっと笑えるセリフが挟み込まれるのを見ながら「ダンドリ」のかしこさんの「全米が泣いた感動秘話」 ってセリフを思い出しちゃった。

横内さん、すばらしい舞台をありがとうございました。

カーテンコールの、いつものお遊びみたいなのがなくてあっさり終わって個人的にとっても好感が持てました。 ああいう風なラストでいきなり戻るのも出来ないですしね。

涙を何度か手で拭いながらのカーテンコール。ああ、よしさん。よしさんだったよ。

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